【RECORDING】「東京都国分寺いずみホール」にてオーケストラ収録 #001

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SESSION OVERVIEWDETAILS
Location / 会場国分寺市立いずみホール|東京都国分寺市
Target / 収録対象中規模オーケストラ編成

【現場の空気感:THE ATMOSPHERE】

今回の舞台は東京。クラシック音楽専用ホールとして名高い「いずみホール」です。 全370席、残響時間1.5秒という、緻密に計算された極めて音楽的な音響設計を誇るこの空間。事前ロケハンなしという、エンジニアとしての経験値と直感力が試される極限の条件下でのスタートとなりました。
朝9時。まだ外光が静かに差し込む無人のホールへ一歩足を踏み入れた瞬間、その空間が持つ「音の反射」と「減衰の美しさ」を全身で掌握しました。中規模ホールならではの密度ある響き、特に1.5秒という理想的な残響は、今回のオーケストラ編成に対して非常に豊潤で「音楽的」なレスポンスを返してくれます。
今回はスタッフわずか2名ですべてのセッティングを完遂させる必要があり、時間の制約も極めて厳しい状況でした。しかし、一切の妥協を排して組み上げた布陣は、まさに「完璧」。長年培ってきた阿吽の呼吸と無駄のない動線によって、限られた時間を最大限の成果へと昇華させました。
楽器の繊細なニュアンスから、フルオーケストラに近いダイナミックな鳴りまでを、濁りなく純度高く収めること。空間特性を味方につけ、指揮者の意図をダイレクトに捉えるマイクプラン。外的なノイズも皆無。レコーディングに没頭できる、極めて濃密な時間がそこにはありました。

GEAR FOCUS:音へのこだわり

■ Main Microphones

  • NEUMANN (ノイマン) / U87×4本
  • NEUMANN (ノイマン) /  U87ai×2本
  • DPA ( ディーピーエー ) / ST4006A×4本
  • DPA ( ディーピーエー ) / 4091×2
  • SCHOEPS (ショップス) / CMC65×4本
  • AKG (アーカーゲー) / C-414ULS×4本
  • AKG (アーカーゲー) / C451×4本…etc.

■ System

  • ANTELOPE AUDIO(Audio Interface)
  • ANTELOPE AUDIO / OCX
  • AVID / PROTOOLS(DAW)
  • AURORA AUDIO / GTQ2
  • UNIVERSAL AUDIO / 2-610
  • MIDAS / XL48
  • GENELEC / 1031A…etc.

SCENES:共鳴する音と空気

REVIEW:アーティストと共に「理想のサウンド」を共有

今回のセッションは、日本を代表する名だたる奏者の方々も多数参加されており、現場は常に高い芸術性と心地よい緊張感に満ちていました。ご依頼主様がある方へ向けて書き下ろされた、個人的な想いの詰まった大切な一曲。その重みを全員が共有した、特別な収録となりました。オーケストラの合奏(Tutti)によって奏でられるメロディーはどこまでも優しく、一音一音に込められた意図が明確な、まさに「非の打ち所のない演奏」。私たちの役割は、その純粋な響きを、積み重ねてきた確かな技術と「音の武器」を駆使して、最も誠実な形でパッケージすることにあります。演奏終了後の静寂に、この仕事の本質を感じるような――。 音楽が空間に溶けていくあの至高の瞬間を共有できた、非常に濃密で素晴らしい時間となりました。

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