| SESSION OVERVIEW | DETAILS |
|---|---|
| Location / 会場 | レザンホール(塩尻市文化会館)中ホール|長野県塩尻市 |
| Target / 収録対象 | ヴァイオリン・ピアノのディオ |
【現場の空気感:THE ATMOSPHERE】
中世のヨーロッパの城を彷彿とさせる、重厚な石壁に囲まれた塩尻市レザンホール(中ホール)。私自身、これまで幾度となく仕事で訪れている馴染み深いこの空間は、音響理論に基づいた理想的な「シューボックス型」の構造(409席)を持ち、演奏者と録音機材の双方に、極めて純度の高いレスポンスを返してくれました。
1.9秒(空席時)石壁の反射が生む明瞭な輪郭と、カリン材の床が持つ豊かな響き。この「城」のような閉塞感と開放感が同居する独自の残響成分を熟知しているからこそ、楽器の個性に合わせた最適なポジションを即座に見極めることが可能です。
当日の朝、静寂の中へ一歩踏み出した瞬間、その日の響きを掌握し、空間特性を最大限に活かしたマイクプランを導き出しました。ミリ単位での微調整を経て、アンサンブルの純度を極限まで高めるセッティングが完成します。
GEAR FOCUS:音へのこだわり
■ Main Microphones
- NEUMANN (ノイマン) / U87×4本
- NEUMANN (ノイマン) / U87ai×2本
- DPA ( ディーピーエー ) / ST4006A×4本
- DPA ( ディーピーエー ) / 4091×2
- SCHOEPS (ショップス) / CMC65×4本…etc.
■ System
- ANTELOPE AUDIO(Audio Interface)
- ANTELOPE AUDIO / OCX
- AVID / PROTOOLS(DAW)
- AURORA AUDIO / GTQ2
- UNIVERSAL AUDIO / 2-610
- GENELEC / 1031A…etc.
SCENES:共鳴する音と空気











REVIEW:アーティストと共に「理想のサウンド」を共有
今回のセッションは、ヴァイオリンとピアノという、シンプルながらも極めて奥深いアンサンブルの収録でした。互いの音色に呼応し、高め合うアーティストの姿。その一瞬の閃きとダイナミクスを、私たちは長年培ってきた経験と、厳選された「音の武器」を駆使して克明に記録しました。
ホール特有の豊かな響きの中に溶け込む、奏者の息遣いや繊細なタッチ。それらを極めて純度の高い状態でパッケージできたことは、エンジニアとして何よりの喜びです。プロとしての矜持を込めるのにふさわしい、音楽の本質に深く触れるような、充実したセッションとなりました。
